獣医大学生の教科書・小沼 操ほか編集の「動物の感染症・第二版」(近代出版、2006)の231ページの犬パルボウイルス感染症(望月雅美 執筆)によると、・・・・・
「犬のコアウイルス病の一つで、嘔吐や血便を伴う消化器症状と白血球減少を特徴とし、特異免疫のない子犬の死亡率は高い。
飼い犬の他、コヨーテやタヌキ、キツネなどの犬科動物が自然感染宿主である。現在野外で流行している2aと2b型のウイルスは猫にも感染し発病させることがある。」と、記述されています。
今回宮崎で発生した事例のウイルス型は2b型であることが判明しています。ワクチンを接種していない犬、猫は散歩などに注意を払うことも重要ですが、まずは病院で注射を受けましょう。注:猫のパルボは犬には感染しません。ただし、犬の2b型が猫に感染し、その猫から、同じく2b型が他の犬に感染することは有り得ます。