今日は、この時季(年度末と春先)に多い犬猫の病気について話します。
①人間の気の緩みから、ノーリードで散歩することで、交通事故などが多い。また、農作業が始まるため、田圃の畔などに放置された農薬などを誤食し、中毒を惹き起こすこともある。
②気温の上昇に伴い、皮膚病のリスクが増す。また、花粉が飛ぶようになるとアトピーなどのアレルギー疾患が増える。現在ではアレルギーの血液検査が可能である。
③熱中症:例えば彼岸の墓参りで、車内に犬をわずか20~30分放置しても簡単に発症する。
④フィラリア予防:犬を飼う上で、やってあげなくてはならない事の筆頭である。気温が16度以上になると、蚊の吸血行動が見られるようになり、かつ蚊の体内でミクロフィラリアの生育が起こる。
⑤ノミ・ダニの駆除と予防:ノミアレルギーやヘモバルトネラ症、バベシア症の予防に効果を発揮する。猫引っ掻き病もバルトネラという病原体がノミから猫の爪を介して人体に入り発症する。
⑥捨て犬・捨て猫:引っ越しでペットを手放さざるを得ない事態が生じた場合、最低限、新しい飼い主を捜す。
「東日本(東北関東)大震災」という未曾有の大災害で、さまざまな不安定因子が渦巻き、日本中に暗澹たる空気を漂わせています。ペットの無邪気さが、これからの復興のほのかな灯火の一つとなることを願うばかりです。