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2015年6月19日(金)のMRTラジオ「ドクター・ヒデのワンニャン譚」は「イヌ派?ネコ派?」でした。

(藤﨑):突然ですが、戸高さんはイヌ派ですか?ネコ派ですか?

(戸高アナ):私はイヌを飼ってますし、イヌ派ですね。

(藤﨑):私は、昔は完全なイヌ派だったのですが、最近は猫の魅力に魅かれて半分ネコ派になりつつあります…(笑)

(戸高アナ):イヌ派とネコ派分かれますよね。犬と猫と比べると、猫が描いてあるグッズが多いような気もしますが、どっち派が多いのでしょうか?

(藤﨑):さまざまなところでイヌ派かネコ派かアンケート結果があり、多少結果が異なるのですが総合するとイヌ派約60%、ネコ派約40%というようなデータが多いようで若干イヌ派が多いという結果のようです。日本での飼育頭数では犬は1087万頭、猫は974万頭と大差はないことからどちらも飼っていない人でイヌ派の割合が多いと予測されます。

(戸高アナ):イヌ派の方が多いのですね。イヌは飼い主に従順、ネコは気分屋といったイメージがありますが…

(藤﨑):イヌ派の意見としては「愛嬌がある」「懐いてくれる」「従順・忠実」「賢い」「しつけやすい」といった意見、ネコ派の意見としては「自由気まま」「マイペース」「つかず離れずの距離感がいい」「散歩にいかなくてよく飼育しやすい」といった声が聞かれました。

(戸高アナ):犬と猫どちらも可愛いですよね。でも犬と猫では性格が異なるようですね。

(藤﨑):犬は集団生活をする動物で、仲間と一緒に行動するのが好きな動物です。これは犬の祖先であるオオカミが集団生活をし、孤独を嫌う性質を引き継いでいます。そのため犬は人に飼われると家族の一員として暮らします。強い精神的な交流を求める動物で人のコンパニオンアニマルとして極めて適していると言えます。

(戸高アナ):人のために活躍している犬もいますよね。仲間意識のある動物だからこそできるのでしょうね。

(藤﨑):犬は家族内でもリーダーを作り順位性をもって生活しています。犬を家庭に受け入れた場合、飼い主が上位になり、犬の順位が一番下になるように順位を明確にする必要があります。この関係ができていないと犬は飼い主を攻撃したり、問題行動へとつながります。上下関係をしっかりすることで犬は常に安心して楽しく暮らせます。
一方で猫はエジプトに現存するリビアヤマネコを祖先とし、1匹ずつ自分のテリトリー(居住空間)を持っています。当初猫はテリトリーがあるため家畜化は困難でしたが、家畜化に成功した猫は人とテリトリーの共有ができるようになりました。こうした背景から猫は人にあまり頼ってこないので、物足りない感じもしますが、あっさりとした猫との関係を好む人もいます。

(戸高アナ):分かります。ツンデレな感じがまた可愛いんですよね。

(藤﨑):犬、猫の中でも品種によっても性格に違いがあります。犬ではラブラドールレトリーバーやゴールデンレトリーバーなどは飼い主への懐きやすさ、要求に答えた時の喜ぶ程度、服従性などのスコアが高く、テリトリー防衛性、他の犬への攻撃性は低く、一般的に家庭犬としては適切だが番犬にはなりません。逆に日本犬は懐きやすさや服従性は低いですが、テリトリー防衛性や攻撃性は高く、一般的に家庭犬としての飼育はやや難しい面がありますが、番犬としては適切という性格があります。猫でも一般的に短毛種が活発で人懐こいと言われ、アメリカンショートヘアは人懐こいが独立心旺盛で活発な性格、スコティッシュフォールドは人懐こく穏やか、アビシニアンは活発で賢くいたずら好きと言われます。ペルシャやチンチラなど丸顔長毛猫は温和でおっとり、白い毛色の猫もおとなしい子が多いと言われます。

(戸高アナ):品種によって違いますね、飼い始めるときはどの品種について知らないといけないですよね。

(藤﨑):また、面白いことにイヌ派、ネコ派によって飼い主の性格もわかるという話もあります。テキサス大学の心理学者によるとイヌ派はネコ派に比べて15%外交的で13%人付き合いがいいという結果があります。一方ネコ派はイヌ派に比べて12%神経質で11%開放的という結果があります。カリフォルニア大学の心理学者もイヌ派とネコ派について研究していてイヌ派は外交的だが安定志向で新たな挑戦には消極的、ネコ派は心配性だがクリエイティブで冒険家という結果が得られています。

(戸高アナ):イヌ派かネコ派かで違いがあるのですね。

(藤﨑):イヌ派ネコ派に関してはさまざまな調査が行われており、他にもネコ派はイヌ派に比べて33%独り暮らし率が高く、男性ではイヌ派の方がネコ派に比べて100万円年収が高い、イヌ派の方がネコ派に比べて男女とも告白された回数が多いなどの関連も報告されていました。

文責:獣医師 藤﨑 由香

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