症例18 ウエストハイランドホワイトテリア 15歳 雌
食欲低下と嘔吐を主訴に来院。以前より副腎に腫瘤を認める。異物等の可能性を含めバリウム造影検査を勧めるも、飼い主の都合により実施不可。点滴や制吐薬で対症療法を実施するが改善を認めず、副腎腫瘤精査を含めて無麻酔CT検査を実施。CT検査の結果、小腸内に異物による腸閉塞と認め、同時に副腎腫瘍も確認された。また幽門付近の粘膜不整も認められた。腸切開を実施して異物(果物の種(プラム?)を摘出。(腹部触診は来院の都度、丹念に実施していたが対症療法期間中、十二指腸から小腸へ徐々に移動していたと考えられた)。