2018年からメインとするフィラリア予防薬を「ネクスガード スペクトラ」にしました。「ネクスガード スペクトラ」は、フィラリア予防をはじめ回虫などの消化管線虫の駆除とノミダニの駆除が月一回の経口投与で可能な薬です。このように月一回の投与で多くの重大疾患の病原に対処可能な予防薬は現在、この「ネクスガード スペクトラ」のみです。
2017年までは、フィラリア予防と消化管線虫駆虫は月一回の経口剤・「カルドメック」を、ノミダニの駆除は月一回の皮膚滴下薬・「フロントライン スポット」を勧めてきました。
当院でのこれらの使用薬はどれも先発品であり、いわゆる後発のゾロ品ではありません。当院における「ネクスガード スペクトラ」の全体に占める割合は、2018年のわずか1年で5割を超えました。その結果、ノミダニが寄生して来院する犬の数が格段に減少しています。
周知のように、犬や猫に寄生するマダニは、人間をときに死に至らしめる「重症熱性血小板減少症候群」(Severe fever with thrombocytopenia syndrome=SFTS)の原因ウイルスを伝搬するベクターです。公衆衛生上も犬猫のマダニ駆除は大きな意義があります。
さらなるフィラリア予防の拡充をめざすとともに、犬猫の健康はもとより飼い主のより安心な生活実現のため、2019年も「ネクスガード スペクトラ」をメインに提供します。
ご不明の点は受付にてご相談のほどお願いいたします。