3歳以上の子の80%以上が歯周病というデータがあるほどワンちゃん、ネコちゃんの歯周病はよく見られます。
「うちの子も歯石が付着していて口臭が気になる…」という方も多いのではないでしょうか?
犬猫の歯垢はわずか3-5日で歯石になります。歯垢や歯石が付着していると、歯垢や歯石内の細菌が歯の表面で毒素を産生し、その毒素に対する炎症反応が起こります。これが歯周病です。歯周病は口臭の原因となるだけでなく、心臓や肝臓、腎臓など全身の臓器へ影響を与えることが分かってきています。
歯周病予防には歯のお手入れが必要ですが、すでに付着してしまった歯石は全身麻酔下での「歯石除去」が必要になります。
歯石除去をご希望の方は一度獣医師へご相談ください。予約が必要になります。年齢や持病によっては全身麻酔ができない場合があります。
《当院での歯石除去の流れ》
麻酔前検査(血液検査、心臓エコー検査など)※午前中に来院
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全身麻酔
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歯石除去(スケーリング):超音波スケーラーを用いて歯石を除去します
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抜歯が必要な場合には抜歯・縫合
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歯面研磨(ポリッシング):スケーリングでできた歯面の小さな傷を研磨します
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覚醒・終了 ※夕方お迎え
文責:藤﨑 由香