2017年12月7日~8日、名古屋で開催されたDePuy Synthes TPLO SEMINAR 2017に藤﨑が参加しました。このセミナーでは前十字靭帯断裂に対する外科的手術である「脛骨高平部水平化骨切り術(TPLO)」という方法を学んできました。
前十字靱帯は膝の中にある靱帯で、体重がかかった時に大腿骨に対して脛骨が前方に飛び出さないように制御する働きをもち、後十字靱帯と共に膝関節の屈伸及び進展に寄与しています。犬の場合は前十字靱帯は年齢と共に変性すると言われており、激しい外傷が加わらなくても断裂してしまう場合が多くみられます。症状は跛行で、足を地面に付けずにあげてしまうような場合や地面に着くことはできるが体重がかけられない場合があります。以前は大型犬で認められる病気と言われていましたが、最近では小型犬での発生例が増加しています。そのままにしておくと慢性的な関節炎や変形性骨関節症を引き起こします。
治療方法は体重や個体の運動量によって保存療法や外科手術となるため、跛行が見られるような場合にはご相談ください。外科手術も今回のセミナーの方法のほかにさまざまな方法があります。